気温とパフォーマンス - 楽に走れる「立ち方・歩き方・走り方」 - Coaching for Athletes JAPAN
■■「強化期」の構成
★ 2.強化期
細かく4つの期間に分けられます。
2-1.距離耐性強化期
2-2.スピードアップ期
2-3.強化仕上期
2-4.スピード耐性強化期
さて、そのうち、
■2-1.距離耐性強化期
さてさて、「2-1.距離耐性強化期」もだいぶ経ちましたが、
トレーニングの進捗具合はいかがでしょうか?
この「2-1.距離耐性強化期」から、
ロング走に取り組んできています。
それまでの「1-2.強化準備期」でやってきたLSDより
ほんのちょっとだけ速いペースで、
具体的には、キロ30秒速いペースで15km走、
から開始しました。
夏場に向かい、暑い中でトレーニングするのは、
それだけでストレスとなりますが、
余裕を持ちつつ、キッチリ鍛えていきましょうね。
距離耐性強化期の一週間の組み立て例を
少し、負荷を高めてみます。
【ロング走】のステップアップの流れ
<Step>:<距離>⇒<1キロあたり>・<トータル時間>
◆Step01:15km⇒7分30秒・・・・112分30秒
◇Step02:20km⇒7分30秒・・・・150分00秒
◆Step03:25km⇒7分30秒・・・・187分30秒
・・・・
【LSD】のステップアップの流れ
ロング走の距離が伸びたら、LSDの時間も
少しずつ、ジワジワと伸ばしていく。
◇ロング走が15kmで、LSDは120分。
◆ロング走が20kmになったら、LSDは150分。
◇ロング走が25kmになったら、LSDは180分。
【ジョギング】はそのまま
≪距離耐性強化期の一週間の組み立て例≫
土日に時間が取れそうなら、
(例1)
月:休養
火:30~45分ジョギング(つなぎ)
水:60~70分ジョギングメニュー(サブメイン)
木:休養
金:30~45分ジョギング(つなぎ)
土:【ロング走20km キロ7分15秒】(メイン)
日:LSD150分メニュー(サブメイン)
(例2)
月:休養
火:30~45分ジョギングメニュー(つなぎ)
水:休養
木:60分ジョギングメニュー(サブメイン)
金:休養
土:【ロング走20km キロ7分15秒】(メイン)
日:LSD150分メニュー(サブメイン)
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■□ 気温とパフォーマンス
暑い日が続いて、急に気温が下がると、
体調を崩すこともあります。
が、
アスリートにとっては、やはり気温は暑いよりは、
適当に寒い方がいい。
8月の20日、21日と千葉県の柏市と我孫子市の間にある、
手賀沼で、第6回手賀沼トライアスロン大会の準備、
運営・審判に行ってきました。
第5回大会は晴天でとても暑く、
フィニッシュ後熱中症で手当てをうける
選手が多数いました。
それに対し、第6回大会当日の21日(日)は
朝から雨で気温は低い。肌寒いくらい。
レールは毎年8時スタート。
スイム1.5km、バイク(自転車)40km、ラン10kmで
第5回、第6回は全く同じコースで実施されました。
記録をみてみると、
2010年8月22日(午前10時 気温32℃)
第1位 山口 孝治 総合2:09:09 内、ラン10km 0:41:10
第2位 岡田 優 総合2:09:30 内、ラン10km 0:39:56
第3位 森田 達也 総合2:11:49 内、ラン10km 0:42:15
第8位 伊藤 育生 総合2:16:43 内、ラン10km 0:34:15
(ランラップ1位)
2011年8月21日(午前10時 気温19℃)
第1位 山口 孝治 総合2:04:02 内、ラン10km 0:36:43
第2位 森田 達也 総合2:07:31 内、ラン10km 0:38:36
第3位 石倉 恵介 総合2:09:23 内、ラン10km 0:39:56
第19位 伊藤 育生 総合2:18:21 内、ラン10km 0:33:29
(ランラップ1位)
やはり、気温が32℃と19℃では、
19℃の方がいいパフォーマンスを発揮している。
例えば、
両大会とも第1位の山口選手。
総合タイムで5分7秒、ランで4分23秒短縮している。
第5回大会3位、第6回大会2位の森田選手。
総合タイムで1分59秒、ランで1分20秒短縮。
両大会ともランパートのトップである伊藤選手。
総合タイムでは1分38秒かかっているものの、
ランでは46秒短縮。
もちろん、
それぞれの選手が練習によってタイムを短縮したことも
考えられなくもないが、
傾向として、
やはり涼しいほうがパフォーマンスが高くなるのは明らか。
トップ選手のレベルでこの差が出るのであるから、
アベレージの選手、初心者にとっては、
もっと大きな差が出ることが推定できます。
このメルマガでもたびたび出てくるように、
暑いときに無理してスピードを出すトレーニングは不要。
心拍計を上手に利用するなどして、
身体に対するトータルの負荷を考慮しながらトレーニング
していきましょう!
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
では!
さ、走りに行こ!!
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