マラソンという運動を分解すると? - 楽に走れる「立ち方・歩き方・走り方」 - Coaching for Athletes JAPAN
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3-1.仕上げ期の練習
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レースの3週間から6週間前になったら、
【3.調整期】の「3-1.仕上げ期の練習」
へシフトします。
【3-1.仕上げ期】
(1)スピード刺激を与える走り
ここは、いろいろなトレーニングを当てはめることができます。
例えば
・・・・オーソドックスなトレーニングとして
◆ レースペース走
まさしくレースで走るスピード(ペース)を維持して走ります。
合計の距離が10~15kmくらいになるようにします。
(例)
・10~15km × 1本
・5km × 2~3本
・3km × 4~5本
・2km × 5本
・1km × 10本
この距離×本数を、レースで走るペース(例えばキロ5分45秒)で
走りきる。
(2)ロング走
これまでやってきたロング走とほぼ同じ。
距離は30kmまで。
距離を短くする分、ペースを若干速くする。
たとえばいままで6分30秒であったならば、
ちょっとだけ(15秒前後)速めて、
6分15秒で走る。走りきる。
(3)LSD
LSDはつなぎ練習的に緩やかにこなす感じです。
時間で、120分。
■『3-1.仕上げ期の練習』一週間の取り組みのイメージ
(例1)
月:30~45分ジョギング(つなぎ)
火:休養
水:レースペース走(メイン)
木:休養
金:30~45分ジョギング(つなぎ)
土:【ロング走】30km(メイン)
日:LSD120分(メイン)
(例2)
月:休養
火:30~45分ジョギング(つなぎ)
水:休養
木:レースペース走(メイン)
金:休養
土:【ロング走】30km(メイン)
日:LSD120分(メイン)
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■『3-2.レース前調整期』二週間の取り組みのイメージ
土:LSD90~120分程度(ジョグでも可)
日:20km走(ハーフのレースに出るのも可)
月:30~45分ジョギング
火:休養
水:30~45分ジョギング、または1~2km程度の追い込み
木:休養
金:30~45分ジョギング
土:30~45分ジョギング
日:10~15kmのレースペース走またはビルドアップ走
月:30~45分ジョギング
火:休養
水:10kmのレースペース走、
またはビルドアップ走などのスピード刺激を与える走り
木:休養
金:30~45分ジョギング
土:30~45分ジョギング、または1~2km程度の追い込み
日:☆レース当日「最後まで力を抜かずに走る!!」
※直前!疲れを貯めない、鈍らせない!
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■■ マラソンという運動を分解すると?
前回の続きです。
練習する時間ができた、さあ、どう走る?
練習で求める効果。
『どんな効果を求めて練習しますか?』
Aさん:「フルマラソンを完走できるように」
Bさん:「前回の自己記録を更新できる走り!」
そうですよね。完走だったり、自己記録更新だったり。
それは最終目標。
『じゃあ、具体的に目標のフィニッシュタイムは?』
Aさん:「制限時間いっぱいでもいい、だから6時間くらい?」
Bさん:「前回途中バテバテで5時間15分だった。まず5時間を切りたい!」
『なるほど、Aさん6時間、Bさん5時間。
Aさんは、途中歩いてもOK?』
Aさん:「そうだなぁ、なるべくなら歩きたくないけど、まあ6時間でフィニッシュできればOK」
『よーし、目標は決まったね。
じゃあ、マラソンという運動を分解していくつかの側面から見てみるよ。
マラソンって、どんな運動に分解できるだろう?』
Bさん:「どんな運動?どういう風に応えればいいんだろう?
例えば、〔走って移動する〕とか?」
『そうそう、〔走って〕〔移動する〕だよね。
〔移動する〕ってどれくらい?単位は?』
Aさん:「42.195km!」
『じゃあ、〔走って〕のほうは?』
Aさん:「スピードかな、キロ7分とかキロ8分とか」
Bさん:「継続する時間も、5時間とか6時間とか」
『素晴らしい!エクセレント!!
そうそう、その単位に注目してね、
km、分/km、h。
『練習を組み立てるときに、必要なのは、
その単位のどれに注目するか。
『注目する単位によって、練習内容を替える必要がある、ってこと。
どの単位への効果を期待する練習なのか意識するってこと。』
Aさん:「フェ~、いっぺんに全部を向上させることできないの~?」
『できなくはない、それぞれ関連しているから、どれかを伸ばせば、
他のものもそれなりに伸びる。でも効率的じゃないよ。
〔一石二鳥〕と〔二兎を追うもの一兎をも得ず〕どちらが起き易い?』
Bさん:「一石二鳥と言いたい(笑)!」
『ね、だから、それぞれの単位ごとに効果を期待して実施する練習を
上手く組み合わせて、最終的にその要素を統合するんだ』
Aさん:「なんか、化学の実験みたい」
Bさん:「俺、文系だし」
『そんな難しくないよ、やることは。
ただ、練習をするとき、何を目的にしているのか、
どんな効果を期待しているのか、と言うことはキッチリ理解してネ!』
次回は効果を期待する単位別の練習内容にはいります。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
では!
さ、一緒に、走りに行こッ!!
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